2017年7月10日巻機山


7月9日
巻機山は山と渓谷社の日本百名山によるとコースタイムは8時間55分(清水から巻機山往復)。
そのため前日入りしないといけない。
越後湯沢からほくほく線で六日町駅下車。
高い山々に囲まれたのどかな田園地帯だ。
山々からの雪解け水がこの地方の米を美味しくしている。
あたりの家は玄関が二重になっていたりして、冬の厳しさを想像させる。
巨大な家が多く、一階が車庫になっている。
「六日町温泉郷 ほてる 木の芽坂」に宿泊。
ほてるとあるが、実際には和室で布団を敷いてくれるので旅館だろう。
品のある女将の技術ではなく人柄による接客が見事だった。
部屋からの眺めが素晴らしい。
左には八海山や越後駒ヶ岳、正面には金城山、その背後に明日登る巻機山の肩が少し見えている。
屋上の露天風呂からも絶景が楽しめた。

八海山からの日の出。





左に金城山。その背後に巻機山の肩が少しだけ見えている。



7月10日

日本百名山56座目。

標高
巻機山 1967m
牛ヶ岳 1961.5m
井戸尾根コース分岐 1930m
桜坂駐車場 730m
清水バス停 600m

桜坂駐車場→井戸尾根→巻機山→牛ヶ岳 往復
桜坂駐車場7時30分出発、14時30分帰着、所要時間7時間
(山と高原地図のコースタイムは8時間35分)

六日町駅前6時50分発のバスで終点清水下車。
乗客は最初から最後まで私一人。
清水には宿が多い。
今回泊まろうとして何軒が電話したが、電話に出ないところが多く断念した。
桜坂駐車場まで5分ほど歩いたところで、軽トラックのおじさんに「乗せていこうか?」と声をかけられた。
登山届を補充していたから、山を管理する仕事をしているのだろう。
これで30分節約できた。

ウツボグサ



しばらくは岩の多い道を延々と登る。

ギンリョウソウ




イワカガミの群生が見られ、和ませてくれた。


















マイヅルソウ





アカモノ





ツマトリソウ





ニッコウキスゲ





ウラジロヨウラク



やがてあたりは草原になり、絶景を楽しみつつ前巻機山へ。
ニセ巻機とも言われるが、確かに知らなければこの山を巻機山と思いそうだ。
斜面には巨大な雪渓がいくつも残っている。
ワタスゲの群落を見た時には、ついに死んだかと思った。
とてもこの世の風景とは思えない。

池塘、ワタスゲと谷川岳方面の山々。





ハクサンシャクナゲ





ワタスゲ





ワタスゲ、雪渓と割引岳。










少し下ると避難小屋。

前巻機、避難小屋、谷川岳方面の山々を振り返る。





イワイチョウ




登り返すと分岐に巻機山山頂と書いてある。




最高地点を山頂とすべきではないか。
右に10分登ると最高地点だが、ケルンがあるのみ。

タテヤマリンドウ





巻機山最高地点へ。





ハクサンフウロ




物足りないし、コースタイムよりかなり速いので、そのまま牛ヶ岳へ。











ここまで来ると、八海山、越後駒ヶ岳などの展望が楽しめる。






八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳。





中ノ岳へと続く稜線の右遠方に見えるのは平ヶ岳か。



草原に池塘があり、花々が咲き、まるで天国だが、風が非常に強い。
一つ間違えば地獄だなという感じはある。

牛ヶ岳と巻機山最高地点。



普通時間が経てば遠くの山はどんどん霞んで見えなくなるものだが、今日は逆に午後の方が遠くの山がよく見えた。
苗場山も午後の方がくっきりとしていた。
谷側岳方面の山々の眺めを楽しみながら下った。






避難小屋近くの池塘。





ワタスゲの草原。