2017年7月奥穂高岳


3時50分起床。
前日にもらった朝食のお弁当を部屋で食べ、5時出発。
高い山に囲まれ、辺りはまだ暗い。
寒いのでしばらくダウンを着ていた。
















1時間で横尾に着いた。
2008年に槍ヶ岳に登った時は横尾山荘に泊まった。
ここは風呂があるのがいい。
前回は直進、今回は吊り橋を渡り、ここから先は初体験だ。

朝日に輝く前穂高岳と屏風ノ頭



圧倒的迫力の屏風岩を眺めながら横尾谷を進む。

北穂高岳




望遠で撮影すると、北穂高岳山頂に北穂高小屋が見える。



やがて樹林帯の急登になる。

ゴゼンタチバナ





アカモノ











イワカガミ





ツマトリソウ





エンレイソウ





マイヅルソウ





キヌガサソウ





オオヒョウタンボク











ベニバナイチゴ



涸沢には大雪渓があり、例年より雪は多いそうだ。
穂高岳山荘などのホームページにアイゼンがあった方がいいという記述があったので持ってきた。
アイゼンをせずに歩いている人も多かったが、着けた方が安心して歩ける。
ただ、岩場と雪渓が交互に現れるので、着け外しが面倒だ。






奥穂高岳と涸沢小屋





キバナシャクナゲ





シナノキンバイ





雪渓をトラバースする。



涸沢小屋からさらに雪渓を登るといよいよザイテングラートだ。
槍ヶ岳から9年間来なかったのは、途中までルートが同じなのでしばらく開けようと思ったのと、ここでの事故が多いという2つの理由からだった。
確かに簡単ではない岩場が長く続くが、よく整備されていて死亡事故にまで至るという風には見えない。
もちろん5月など雪が残る状況は別で、あくまでも無雪期の話。
無雪期の天気がいい日に、ある程度の経験と体力がある人が慎重に登れば特に危険ということはないと思う。
ヘルメットが推奨されているが、実際にはしていない人も多い。
ヘルメットはどちらかといえば滑落よりも落石から命を守るという意味合いが大きく、特に人が多い休日には有効だろう。







キバナノコマノツメ











常念岳、屏風ノ頭、涸沢ヒュッテ





イワツメクサ





ハクサンフウロ





ハクサンイチゲ





ツガザクラ











前穂高岳と涸沢ヒュッテ





お花畑









穂高岳山荘には11時に到着。
徳沢園からの所要時間は6時間。
不要な荷物を置いて奥穂高岳へ。
最初の鎖、梯子の個所がなかなか高度感がある。
快晴で絶好の登山日和だったが、この時間は雲が出てきた。
山というのはこういうもので、日の出から数時間たてば上昇気流により雲が上がってくる。







イワウメ





左奥に奥穂高岳山頂が見える。



夕食は17時。
暇なのでしばらく山頂でゆっくりしていた。
そこにチリンチリンと鈴を鳴らしながらジャンダルムからヘルメットをしたおじさんがやってきた。
西穂山荘を2時半に出てきたそうだ。
時間は12時過ぎだから、ここまでで9時間半以上かかっている。
ジャンダルムは以前NHKの番組で見たが、とてつもなく恐ろしいところで、よくそんなところを単独で来たなと感心した。













ミヤマダイコンソウ



その後もしばらく見ていると、続々と人がやってくる。
ジャンダルムの上に4人立っているのを写真に収めた。

ジャンダルム後方の岩峰にも二人。





一人は電話、二人は記念撮影。





涸沢岳と穂高岳山荘



穂高岳山荘に戻ると、さっきのおじさんと同じ部屋だった。
そこにさらに西穂から来た二人組のおじさんが来て、槍ヶ岳から大キレットを越えて来たおじさんと5人で盛り上がった。
皆さん見た目は60代以上、二人組のうちの一人は72歳だそうだ。
西穂からのルートはあまり整備されておらず、どこが道か分かりにくいらしい。
65歳から74歳の女性10人グループが西穂山荘を3時に出て穂高岳山荘に17時に到着したそうだ。
所要時間14時間、時間はかかっているがそれにしてもすごい。

午後はずっと雲の中だったが、夕食後晴れてきたのでカメラを持って外へ。
夕日に染まる奥穂高岳などの眺めを楽しんだ。

夕日に染まる前穂高岳





夕日に染まる奥穂高岳とジャンダルム