2017年9月20日剱岳早月小屋へ


標高
馬場島荘  720m
早月小屋 2224m
剱岳   2999m

電鉄富山駅から富山地鉄本線で上市駅へ。
上市駅からはタクシーで馬場島荘へ。

馬場島荘8時30分出発、早月小屋12時30分到着、所要時間4時間。
(山と高原地図のコースタイムは5時間40分。)
標高差1504mを一気に登る。
歩きやすいのは最初のうちだけで、あとは段差が大きく滑りやすい厄介な道が延々と続く。
色々と検索して調べていたが、これほど巨大な杉が林立する森だとは思わなかった。
しかもその形がすごい。
まるで巨木が一か所から生えているかのように四方八方に延びていたり、真ん中は朽ちていたりする。
この巨木たちに会うためだけにここに来ても十分に価値があると思う。






木の枝から生える木



その後はダイモンジソウ、アキノキリンソウ、ゴゼンタチバナの実など高山植物を愛でながら登った。

シナノオトギリ





カライトソウ





ゴゼンタチバナ




早月小屋からの剱岳は圧倒的な存在感で迫ってくる。




17時の夕食まで、途中で追い抜いたおじさんたちと話をしながら過ごした。
夕食で向かいに座った男性に見覚えがある。
2009年9月に大門沢小屋で出会った人だ。
70代らしき女性のガイドとして来ていてその日の宿泊客は3名のみ、夕食で色々と話をしたのでよく覚えている。
あの時は朝北岳肩ノ小屋を出るとマイナス2度で雪が積もっていた。
北岳山頂から先はずっと雲の中で何も見えない。
間ノ岳から先は一人とすれ違っただけで心細かった。
大門沢へ下る標識が見つけられないとまずい。
その下る道も滑りやすい厄介な道で、へとへとになっていたのを思い出す。

夕方、予報通り雨が激しく降り出した。
風も猛烈で、このコンディションでの登山は無理だ。
明け方目が覚めたときにも雨の音がしていた。