2017年9月21日剱岳早月尾根


標高
馬場島荘  720m
早月小屋 2224m
剱岳   2999m

4時30分起床、5時朝食。

早月小屋5時50分出発、剱岳山頂8時30分到着、所要時間2時間40分(コースタイム3時間30分)。
剱岳山頂9時0分出発、早月小屋11時25分到着、所要時間2時間25分(コースタイム2時間30分)。
早月小屋11時55分出発、馬場島荘15時20分到着、所要時間3時間25分(コースタイム3時間50分)。

幸い雨は止んでいた。
霧の中、晴れることを祈りつつ出発。
岩場が凍結していたら登れないという話は聞いていたが、てんきとくらすで標高3100m付近2度と出ていたので大丈夫だろうと思っていた。
ただでさえ厳しい岩場が濡れて滑りやすい。
慎重に登った。

ナナカマド





霧の岩場





ライチョウ





イワツメクサ



今日は何も見えないまま下山するかも知れないなと思いつつ登っていたら、突然の青空!
思わず「やった!晴れた!」と叫んだ。
空木岳の時も感動したのを思い出す。
人生でこれほど喜びを爆発させる瞬間は他に思い当たらない。







金属の杭に足を置かないと行けないのだが、滑りそうで怖い。





垂直に近い登り





最後の鎖





沸き立つ雲





東から上がってきた雲が、西風に吹き飛ばされている。





山頂はすぐそこに。















鎖に氷がついていたが、半ば溶けていたので助かった。
山頂付近の岩にも氷がついていたが、歩行に問題はなかった。










山頂には今日一番乗り!
絶景をしばらくの間独り占めした。
特に立山、槍ヶ岳、笠ヶ岳方面の眺めが見事だった。












立山の向こうに槍穂高連峰。











早月小屋を望遠で撮影。





乗鞍岳、御嶽山、笠ヶ岳。











富士山





早月尾根



さて下山。
濡れた岩が滑りやすく、神経を使う。
絶景を楽しみながら下ったということもあるが、時間もかなりかかった。
そして、2999mから720mへ、標高差2279mを一気に下る。

薬師岳と室堂





白馬岳方面























早月小屋に戻ってきた。



早月小屋では、預けていた荷物をリュックに詰め、弁当を食べた。

終盤はさすがに疲れたが、フルマラソン終盤ほどではなかった。
高山植物や杉の巨木を楽しみながら下った。

ヤマハハコ





カラマツソウ





イワショウブ





カニコウモリ





ミヤマダイモンジソウ





オヤマリンドウ





アキギリ



<早月小屋>
水は出ない。
ヘリコプターで荷揚げするので高い。
2リットル900円の水を買い、洗顔など全てをそれでこなす。
ただし、トイレの後手を洗うために消毒液はある。
水の条件はこれまで泊まった山小屋で最も厳しい。
谷川岳肩ノ小屋は外に雨水を置いてあった。
塩見小屋は手は洗ってもいいが口は濯ぐのも駄目という水だった。
槍ヶ岳肩ノ小屋は顔を洗うなと書いてあったが、一応水は出た。

夕食、朝食のお皿などはプラスチックで使い捨てするのだろう。

この小屋は満室だと断られるので、必ず電話で予約してから行くように。

<ガーミン・フォアアスリート935>
高度は誤差が大きく、100mを超えることもあり、あまり使えない。
方位は使える。

<ヘルメット>
ヘルメットを使うのは今回が最初で最後かも知れない。
私が登りたい山で剱岳より難しい山はない。