2018年5月20日洞爺湖マラソン


5月19日
広島空港から新千歳空港へ飛び、そこからスーパー北斗で洞爺駅へ。
苫小牧からは海岸近くの似たような光景が続く。
そういえば北海道で植林を見たことがない。
千歳周辺には豊かな原生林の森が広がり、新緑が美しい。

洞爺駅からタクシーで昭和新山へ。
運転手さんが観光案内をしてくれたが、特に昭和新山から出ている蒸気は気圧の関係で天気が悪い日にはよく出るが天気がいい日にはあまり出ないという話が興味深かった。
蒸気を立ち上らせるその姿は台地の息吹を感じさせ、迫力があった。




ロープウェイで有珠山へ。
雨が激しくなり、風も強く非常に寒い。
山頂はギザギザしていて、前回の噴火が最近だったことを感じさせる。
洞爺湖や昭和新山を見下ろす眺めは絶景、海側の眺めもよかった。
桜が見頃で、植生の違いも面白い。

タクシーで宿泊する乃の風リゾートへ。
広々とした空間のいかにも高級ホテルだ。
部屋からは洞爺湖の向こうに羊蹄山の眺めが感動的。

前回10年前の前夜祭はスケートの清水選手など豪華ゲストが来ていたので今回も参加してみたのだが、地元関係者の挨拶だけだった。
ホテルで夕食もついているので、何も食べずに退散。

ホテルの夕食はバイキングなのだが、和食、洋食、中華、どれをとっても一級品。
これほどのレベルのバイキングはこれまで食べたことがない。

洞爺湖では毎晩花火大会が行われている。
船から打ち上げるのだが、なかなか立派なものだ。
部屋から楽しんだ。


5月20日 洞爺湖マラソン2018



































3時間31分37秒(ネットタイム:3時間30分46秒)
種目順位 140位(マラソン男子50歳代)
総合順位 550位

ラップ
start 00:00:57
5km 00:25:40
10km 00:24:26
15km 00:24:07
20km 00:24:12
中間点 00:05:29
25km 00:20:07
30km 00:24:23
35km 00:26:31
40km 00:25:29
Finish 00:10:22

平均ペース1km5分0秒。
平均心拍数150bpm!
これまで平均心拍数は155bpmの大会がほとんどで、低くて154bpm、高くて156bpm、今回の平均心拍数の低さは突出している。
右わき腹痛で失速したことが大きな要因だ。
高度上昇237m
平均ピッチ191spm
平均歩幅1.05m

6時過ぎに朝食。
こちらもバイキングで昨晩同様レベルが高い。
晴れて昨日と景色がまるで違う。
羊蹄山も見事な眺めだ。










部屋で着替えなどを済ませ、荷物をフロントに預けて会場へ。
スタート地点とホテルが近いので便利だ。
最高の晴天だが、走るにはやや暑いか。

トイレの数は十分。
この大会の最大の問題点は、スタートブロックのおおまかさだろう。
日本陸連登録選手がA,B、一般がC,D,Eに分かれている。
Cは恐らくサブスリーで私はDブロックなのだが、周りの話を聞いていると4時間台の人も同じブロックのようだ。
サブスリーに近い人と4時間以上かかる人ではスピードがまるで違う。
案の定スタートからしばらくは混乱した状態が続いた。

最初の1kmは完全に混乱していた。
2km以降は混乱が徐々に治まってきたが、心拍数が高いのにスピードが出ない。
4km付近で気が付いた。
大腰筋を使わず足だけで走っていたのだ。
大腰筋を使って大きく走るようにすると、ここからしばらく絶好調。
147bpm前後の低い心拍数で1km4分40秒台が軽く出せる。

洞爺湖一周というのは本当に夢のような景色が続く。
新緑に桜などの花々、のどかな田園風景。
ファンランでもいいかなと思わせる。

中間点を過ぎ、いよいよ問題のアップダウン。
標高90mから160m、標高差70m、片道3.5km。
上りは1km5分15秒ぐらいかかったが、これ以上頑張る気もない。
下りも勾配がきついとスピードは出ない。
最後の1kmがほどよい下りで、心拍数も低いし少し取り返しておこうと加速。
1km4分38秒、心拍数は148bpm。
ここで右わき腹痛発生。
右わき腹痛の原因は、心拍数でも呼吸でもなくスピードだということが分かった。

5月13日に右わき腹痛を発症。
この時、この痛みが出たのは10年ぶりだったので、そのまま走ったらどうなるか確認しようと痛いまま5kmほど走った。
多分これがよくなかったのではないかと思う。
そのダメージが残っていて、痛みが出やすい状態になっていたのではないか。
痛みが出たらすぐに止まるなり歩くなりして、ダメージが残らないようにすべきなのだろう。

このアップダウンは10年前にはなかった。
なぜこんな余計なアップダウンをつけたのかと思っていたが、そこには思わず涙ぐみそうになるほどの美しい光景が広がっていた。
そうか、これが見せたかったのか。
天国のような光景だが、同時に地獄でもある。

痛みのためペースダウン。
30km、31kmが1km5分10秒。
32kmで5分28秒になり、もう終わったなと思った。
天気もいいし、こうなったらこの景色を楽しもう。
完全にファンランの気分になった。
34kmあたりから徐々に痛みが治まってきた。
時々走りながら右腕を左腕で引っ張るストレッチをした。
一度給水所でほんの数秒歩いてみたが、これがなかなかよかった。
歩くと途端に症状が回復する。
徐々に加速し、ラスト1kmは何と4分32秒!
右わき腹痛さえなければ確実に3時間半を切れていたと思うと悔しい。

ホテルで荷物を受け取り、湖畔亭へ。
大会からもらった無料入浴券で9階大浴場へ。
露天風呂で羊蹄山などの眺めを楽しんだ。

路線バスで洞爺駅へ。
タクシーはトンネルを通るが、このバスは山を越える。
途中西山火口散策路を経由。

洞爺駅からスーパー北斗で新千歳空港へ。
内浦湾の向こう、函館方面、駒ヶ岳という山が気になる。
苫小牧手前から樽前山など支笏湖の山々が見えた。

一泊二日だが、充実した旅だった。
これほど絶景が続くマラソン大会は他にそうないだろう。