2018年7月18日甲斐駒ヶ岳


日本百名山60座目。

標高
北沢峠 2030m
甲斐駒ヶ岳 2967m

7月17日
甲府駅からバスに2時間乗り広河原、そこで乗り換え25分で北沢峠へ。
こもれび山荘で宿泊。
5時の夕食まで時間があったので近くを散策。
長衛小屋前の川沿いに、クルマユリ、ゴゼンタチバナ、トリアシショウマなどが咲いていた。
8時消灯。

7月18日
3時20分起床、4時朝食。
4時35分出発、11時35分帰着、所要時間7時間。
こもれび山荘→仙水小屋→仙水峠→駒津峰→甲斐駒ヶ岳→摩利支天→駒津峰→双児山→こもれび山荘

早朝のこもれび山荘



まだ薄暗いが、思ったほど寒くない。
原生林のあちこちから聴こえる鳥の鳴き声が心地よい。
林道を下り、分岐を左、長衛小屋へ下る。
川沿いの道を進むと仙水小屋。
この先、大きな岩が大量に積み重なった場所は、踏み跡がないためどこを行けばいいのか分かりにくい。

岩場に咲くハクサンシャクナゲ



仙水峠から駒津峰は相当な急登で息が切れる。

よく晴れて遠くまで見通せる最高のコンディション。
仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳が雄大だ。
鳳凰三山では地蔵岳のオベリスクが突き出ているのが特徴的。
その後ろに富士山が顔を出している。
駒津峰からは御嶽山、白山、乗鞍岳、槍穂高連峰、八ヶ岳など圧巻の眺めが楽しめた。

仙丈ヶ岳





中央アルプスと御嶽山





鳳凰三山




鳳凰三山の右肩に富士山。地蔵岳のオベリスクが尖っている。





鋸岳の向こうに立山、剱岳。




雨飾山、火打山、妙高山。





御嶽山と白山。





乗鞍岳、北アルプス、中央手前に鋸山。





中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳。





御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、手前右に鋸岳。





北岳と間ノ岳





乗鞍岳





宝剣岳、木曽駒ヶ岳





空木岳





焼岳、笠ヶ岳



駒津峰から下ったところに分岐があるはずだが、全く分からなかった。
前に人がいたのでそのまま進んでいるうちに、それが避けようと思っていた岩稜直登コースだと気が付いた。
両手両足を使う完全な岩登りで、どこを登ればいいのか分からない上に、正しいはずのルートも腕力で体を持ち上げたり足を思い切り上げたりと無理やり登るようなところもある。
背の低い女性は途中で引き返さざるを得なくなる可能性が高いし、初心者は滑落の恐れもある。
帰りに確認したが、分岐の道標は古くなって字が読めない上に、朽ちて脇に置いてある。
これでは気が付かないのも無理はない。
せめて進行方向に置いてくれれば気が付くのだが。
八合目という道標はあるので、そこが分岐だと覚えておくとよい。

ハクサンシャクナゲ











ハクサンイチゲ





イワツメクサ





歩いてきた稜線を振り返る。駒津峰の向こうに仙丈ヶ岳、右遠方に中央アルプス。





左に北岳、間ノ岳、右に仙丈ヶ岳。





急傾斜の岩場を登る。





悪沢岳、赤石岳、塩見岳





北岳、間ノ岳、悪沢岳、赤石岳、塩見岳。





手前に摩利支天、鳳凰三山、北岳、間ノ岳。





富士山から立ち上る龍のような雲。





これから行く道、その先に摩利支天。





鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳。



甲斐駒ヶ岳は花崗岩とそれが崩れてできた白砂の白く輝く美しい山だ。
山頂からは360度の絶景を楽しめた。

瑞牆山、金峰山方面。





左に八ヶ岳。





御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、中央手前に鋸山。





山頂の祠。



下りは砂礫斜面へ。
花崗岩の表面を砂が覆っているので滑りやすく、簡単な道でもない。
帰りのバスまで余裕があったので、摩利支天も往復した。






八ヶ岳方面。





岩の層が入る不思議な地層。





鋸岳の向こうに槍穂高連峰。





甲斐駒ヶ岳を振り返り眺める。




駒津峰からは二児山ルートを取った。
二児山との鞍部までは素晴らしい展望が広がる。
その先は樹林帯の登り返し。
この登り返しの分こちらの方がきついという考え方もあると思うが、こちらのルートの方が難所がなく楽だと思う。
ただし二児山からは樹林帯を延々と下る単調な道だ。

こもれび山荘でスープカレーを食べたが、これが絶品だった。
カレーは辛めでスパイシー。
骨付き鳥はスプーンで食べられる。
皮付きのジャガイモはチーズをかけて焼いてある。
大きめの人参は甘みが強い。
茹で卵はやや半熟で柔らかい。
相当に手がかかっていて、これほどのものを山小屋で食べられるとは思わなかった。




バスを乗り継ぎ甲府駅へ。
あずさもかいじも新型車両になり快適だ。

もう一日あれば仙丈ヶ岳も行けたが、翌日は全国幹事会があるので仕方ない。
またの楽しみに取っておこう。