2018年10月19日伊予富士・瓶ヶ森


標高
旧寒風山トンネル南口 1130m
伊予富士 1756.2m
瓶ヶ森 1896.5m
西之川バス停 430m

旧寒風山トンネル南口8時15分出発、西之川バス停16時55分到着、所要時間8時間40分、休憩20分、歩行時間8時間20分。
(山と高原地図のコースタイムは9時間15分。)

旧寒風山トンネル南口から桑瀬峠は、2009年7月4日に寒風山に登った時に通った道で懐かしい。
私が参加した最初で最後のツアー登山である。
まだ好日山荘が紙屋町交差点にあった頃だ。
チラシを見かけ近くにあったアミューズトラベルに行くと、1席だけ空いているというので飛び入りで参加した。
広島からバスで片道4時間の日帰りツアーだった。
集団だと写真が思うように撮れず、曇っていて眺めもいまいちで、やっぱり一人がいいなと思った。
しばらくしてテレビを見ていると、その時知り合った方が映っていた。
2009年7月16日に起こったトムラウシ山遭難事故の生還者である。
寒風山の時のガイドが亡くなり、一緒に登ったうちの何人かも亡くなったようだ。
そもそも日を決めて登山するのが間違いなのである。
悪天候の中出発を強行したガイドの責任もあるが、十数万円だして北海道まで行ったのだから多少無理をしてでも登りたいという圧力も感じたのだろう。
その後アミューズトラベルという会社は見かけなくなった。

桑瀬峠手前からの眺め。



これ以上ない晴天、眺めのいい笹原の縦走路。
ただし笹が道を覆って地面が見えないところも多い。
瓶ヶ森林道がなければさらによいが、ドライブには最高の道だろう。
北には瀬戸内海、しまなみ海道、南には太平洋が見えた。

寒風山、笹ヶ峰、ちち山。





伊予富士へと続く道。





寒風山、笹ヶ峰、ちち山方面。





遠方にしまなみ海道。



伊予富士からは360度の絶景が広がっていた。
特に石鎚山と瓶ヶ森の眺めが感動的だ。

遠方に筒上山、岩黒山、石鎚山、瓶ヶ森、西黒森。
手前左のピークがジネンゴノ頭。





寒風山、笹ヶ峰、ちち山、赤石連山。





伊予富士





ジネンゴノ頭へ。





伊予富士方面を振り返る。





リンドウ



ジネンゴノ頭も眺めのいいところだ。

石鎚山と瓶ヶ森。





瓶ヶ森と西黒森。











瓶ヶ森と西黒森。











石鎚山と瓶ヶ森。





























西黒森



西黒森の登りはさすがに疲れてきた。
今日はコースタイムで9時間15分アップダウンを繰り返すハードな設定。
瓶ヶ森の笹原の登りはジグに切ってあるので西黒森より楽で眺めもよかった。







瓶ヶ森





イヨフウロ





西黒森を振り返る。











瓶ヶ森から西黒森の眺め。





西黒森



瓶ヶ森では残念ながら雲が出てきて結局石鎚山は見えなかったが、広大な笹原である氷見二千石原の眺めは楽しめた。

瓶ヶ森山頂に雲が迫る。





左に瓶ヶ森山頂。





男山へ。





男山山頂。



男山経由で瓶壺へ。
ここからの下りは、本当にこれが道かと思うほど。
ただのガレ場じゃない!
どこに足を置いても崩れていく。
慎重に下った。






ガレた谷を下る。
踏み跡もテープもないと不安になる。





ダイモンジソウ



そのうち徐々に普通の道になっていったが、全体にワイルドなコースだ。
ロープが下がっているが、その下は崖。
辺りを見渡しても道がない。
ロープを頼りに下ってみたら、もう一本ロープがあった。
なるほど、あちらに渡るのか。
ここがいちばん緊張感があった。

後でよく見ると、上部が道のようにも見えるが。





ヤマエンゴサク



ようやく西之川林道に出たが、ここも未舗装の荒れた道だ。
岩も水も青く染まった美しい渓谷を見ながら下り、ほとんど廃屋だろうなという集落をいくつか見るうちに西之川バス停に着いた。





よくばりな縦走コースで、きついが思う存分眺めを楽しんだ一日だった。