2019年12月12日岩殿山


秀麗富嶽十二景も残り僅か。
今日は大月駅を通る度に気になる岩山に登ることにした。
標高は東京スカイツリーと同じ634mだが、大月駅の標高が358mなので大したことはない。
ただ、地震や台風であちこち崩落して通行止めになっているため、ぐるっと回って畑倉登山口まで行かなければならない。
トラックの多い煙たい道である。
しばらく上って、その後延々と下る。
そのうち歩道がなくなって嫌な感じになるが、交通量は減る。
結局大月駅から35分かかった。

桂川を渡る。




山頂から少し下ったところにある展望所からは、富士山などの見事な眺めを楽しんだ。






杓子山と富士山。





富士山と高川山。









明るく眺めのいい道を天神山へと向かう。
途中の鎖場はなかなか緊張感がある。
自信のない人は巻き道を行くのがいい。
ぞっとするような鎖場は通行止めになっていたが、巻き道にも鎖場があった。






岩殿山を振り返る。



天神山の先、稚児落としは垂直に切れ落ちた大岩壁が圧倒的な迫力だ。
低山といって侮るなかれ。
非常に刺激的な山である。






稚児落としから岩殿山を振り返る。



この山は全体が礫岩でできている。
川を流れ下っているうちに削られて丸くなった無数の石でできているのである。
河口の土砂が堆積したところに丹沢が衝突して隆起したそうだ。
土砂がこんな硬い岩になるためにはどれほどの圧力と年月が必要なのか、考えると気が遠くなる。

予想以上に楽しい山だった。
初心者にはやや厳しいが、せっかく登るのなら稚児落としはぜひ見てもらいたい。