2023年6月4日千歳JAL国際マラソン





記録:3時間15分15秒(58歳で自己ベスト!)
ネットタイム:3時間15分10秒

ナンバー:255
氏名:高尾哲也
種目:フルマラソン男子50~59歳
種目順位:36位

スタート:5秒
10km:46分54秒
20km:45分59秒
30km:46分20秒
40km:45分56秒
フィニッシュ:10分1秒

平均心拍数146bpm
平均ピッチ194spm
累積標高差235.1m

朝から雨が降り寒い。
ダウンとジャケットを着込んで丁度いい。
ホテルから15分ほど歩いて会場へ。
着替えて貴重品を預け、スタート地点へ向かう。
徒歩15分と書いてあったが、ゆっくり歩いていたらそれ以上かかった。

17kmマラソンは5組に分かれ、8時40分から10分ごとに出発。
フルマラソンも同様に5組に分かれ、9時40分から10分ごとに出発。

この大会は、2009年と2016年に二度走った。
その時の記録は下記の通り。

2009年6月7日
ゴールタイム 3時間18分08秒
ネットタイム 3時間17分46秒

2016年6月5日
3時間21分52秒
ネットタイム:3時間21分41秒

この2009年44歳の時の記録が自己ベストで、その後現在に至るまで更新できていない。
あの時はなんであんなに速く走れたのだろう?やたらとアップダウンをやっていたからか?などと思っていた。

私はフルマラソン最初の組。
スタートからしばらく車道を走った。
前回、前々回はいずれも未舗装路だったはずだ。
スタート地点も以前とは違う。

しばらくすると未舗装路に入った。
新緑が美しいが、それどころではない。
二日間降り続いた雨のため足元はドロドロで、いつ転倒してもおかしくないほど。
そのうち17kmマラソンの選手を追い抜かなければならなくなり、さらに難易度が上がった。

17kmマラソンとコースが分かれてからは、路面状況は大分よくなった。
ガーミンによればスタート地点の標高は34m、最高地点である22km付近は190m。
上りだと実感するのは18kmから22km。
そこからは下りになるのだが、傾斜が急すぎてスピードが出しにくい。
4kmほど走ると傾斜は緩やかになってくる。

しばらく下ると、ぞっとするほど美しい清流のそばを走るようになる。
このあたりから本降りの雨になってきた。
再び道はドロドロになってきたが、こんな状況でなぜ水があんなに澄んでいるのか不思議に思った。

このマラソン大会最大の問題は、33km地点で車道を横断する時に止められることだ。
他のマラソン大会で選手が止められるなど聞いたことがない。
ぜひ改善して欲しいところだが、その気配はなくこの仕組みは続いている。
今回は運悪く、30秒ほど止められた。
これがなければ3時間14分台だったはずだ。

しかしこの大会には、この欠点を補って余りあるメリットがある。
第一に、コースの多くが未舗装路であること。
マラソン最大の問題は着地の衝撃だ。
この大会を走ると、そのことがよく分かる。
未舗装路は舗装路に比べて柔らかいため、着地の衝撃によるダメージが少ない。
そのため、33km以降舗装路になった時に足へのダメージがほとんど感じられない。
今回33km以降4分30秒前後のタイムを並べ自分でもすごいなと思ったが、通常のコースではあり得ないことだ。
柔らかい道から硬い道になったことにより反発が増し、タイムはむしろ速くなる。

森の中の未舗装路は常に蛇行している。
そこを最短ルートにこだわって走れば、走る距離は短くなる。
主催者は何度もきちんと計測して42.195kmあることを確認しているようだが、選手のGPSは短めに出ることが多いようだ。
他の大会でも最短ルートになるように考えて走っているが、実際に距離が短くなることはほとんどない。

森の中を走るため、日差しや風を避けることができる。
そして新緑が美しい。

これで3回走ったが、いつも大体天気は悪く寒い。
この季節に涼しい状況で走ることができるマラソン大会はほとんどない。
東北でも5月に30度を超えることはよくある。

33km以降は本降りの雨の中シャワーラン。
ウェアは濡れて重くなった。
雨を吸わず重くならないウェアを用意した方がいい。

終わってみればまさかの自己ベスト3時間15分15秒。
しかしこの大会は特殊であり、私の実力は昨年12月4日の防府読売マラソン3時間22分42秒あたりが妥当なところだろう。